「首が動かしにくい…」原因は“鎖骨”かも
鎖骨と肩甲骨の連動性・可動性に着目した“こり”の仕組み
「首がつっぱって後ろを向きにくい」
「上を向くと首の奥が詰まる感じがする」
「首を回そうとすると、肩までつらい…」
そんな首の可動域の低下を感じていませんか?
首肩こりがある方にとって、「動かしにくい」「痛い」「つまる」といった感覚は日常的なものかもしれません。
しかしその原因が、首の筋肉だけではないとしたらどうでしょう?
実は、首の動きが悪い人のなかには、“鎖骨(さこつ)”の動きの悪さを抱えている人もいます。
首と鎖骨、肩甲骨の深いつながりに注目しながら、
なぜ鎖骨が硬くなると首が動かなくなるのか?
どうすれば根本的な改善ができるのか?
を、わかりやすく解説していきます。
■「首だけの問題」ではない理由
多くの方が、「首が痛い=首の筋肉が原因」と思いがちです。
ですが、私たちの体は“部分的”に動いているのではなく、連動して動く仕組みになっています。
首(頸椎)は、体幹と頭部の間にある重要なパーツ。
その動きには、以下のような部位が関係しています。
- 肩甲骨(けんこうこつ)
- 鎖骨(さこつ)
- 胸椎(きょうつい)
- 肋骨(ろっこつ)
- 背中や胸の筋肉
つまり、首は単独では動かないのです。
特に鎖骨は、「腕」と「体」をつなぐハブのような存在であり、
その可動性や安定性が失われると、首の安定性も低下し自由な動きにも大きな影響を与えます。
■鎖骨って動くの?と思った方へ
「鎖骨って?動くの?」と感じた方もいるかもしれません。
実は体の中で唯一、胴体と腕をつなぐ骨です。
▽ 鎖骨の特徴
- 胸骨(胸の中心の骨)とつながっている
- 肩甲骨と連動して動く
- 腕を上げる・回す・開く動きと連動して転がる動きをする
この「微細な動き」が失われると、肩甲骨が正しく動かず、結果として肩や首に過剰な負担がかかってしまうのです。
■鎖骨と肩甲骨は“セット”で考える
鎖骨は、肩甲骨と関節(肩鎖関節)でつながっています。
つまり、肩甲骨が動けば鎖骨も動き、鎖骨が硬くなれば肩甲骨も動きにくくなります。
実際、肩こりや首の痛みを訴える方の多くが——
- 鎖骨周りの筋肉が硬い
- 鎖骨が内側に巻き込まれている(猫背・巻き肩)
- 鎖骨の上下や回旋の動きが出ていない
といった状態にあります。
この状態では、腕を上げたり後ろに引いたりするたびに、鎖骨と肩甲骨が連動せず、首の筋肉が代わりに頑張ってしまいます。
■鎖骨の硬さが首の動きに与える影響
では、具体的に鎖骨が硬いと首のどんな動きに影響が出るのでしょうか?
▼ 1. 後ろを向きにくい(回旋制限)
→ 鎖骨と胸の筋肉(小胸筋・大胸筋)が硬くなると、肩甲骨の動きが制限され、首の回旋が阻害されます。
▼ 2. 上を向くと詰まる(伸展制限)
→ 鎖骨下筋や胸鎖乳突筋の緊張で、首の伸展動作が妨げられます。
▼ 3. 首をすくめたくなる(防御性の姿勢)
→ 鎖骨周囲が硬くなると、肩をすくめた姿勢を無意識にとり、呼吸も浅くなります。
結果として、首を動かすたびに違和感や痛みを感じる状態へとつながっていくのです。
■まとめ|「首こり」だと思っていたら、鎖骨もみる
首がつらいと感じると、つい首そのものを揉んだり、ストレッチをしたくなりますよね。
でも、根本的な改善には“連動する部位”の評価とケアが欠かせません。
特に「鎖骨」の硬さや動きは、見落とされがちでありながら、首・肩・腕の動きに大きく関与しています。
首こり・肩こり・呼吸の浅さ・猫背…
すべてがバラバラではなく、1つの流れとしてつながっているのです。
「首が動かしにくい」その違和感、放置せずに見直してみませんか?
~ 私の想い ~

LaLa鍼灸サロンの髙中沙樹です。
皆様の健康に寄り添い、これからの生活をより明るくするためのサポートをしております。
”このままではいけない”そう感じて行動を起こした女性が集まるサロンです。首肩こり専門と謳っていますが、多くの場合、それはきっかけにすぎません。
・なぜ首肩がつらくなるのか?
・なぜたかが首肩こりにそこまで聞かれるのか?
・なぜたかが首肩こりを改善させる必要があるのか?
それは、首肩こりは体からの静かなSOSだからです。
自分を後回しにしてがんばり続けた日々、そのすべてが首や肩に現れているだけ。
だから私は、「本当の原因」と向き合うことを大切にしています。
つらさをごまかすのではなく、“自分を大切にする”という視点から体を見直すことが、生活を変える第一歩です。
もし、あなたも「そろそろ自分の体とちゃんと向き合いたい」
そう思ったなら、私はあなたの力になれます。
LaLa鍼灸サロンで、あなたの人生がもう一度、軽やかに動き出しますように。