肩こり=肩が原因はもう古い|“肋骨”に注目
「肩が重い」「肩こりがずっと続いている」「マッサージしてもすぐ戻る」
そんな悩みを抱えていませんか?
肩がつらいと、つい肩そのものを揉んだり叩いたりしてしまいがち。
でも、実はその「肩のつらさ」、本当の原因はケガ以外は“肩”にはありません。
今回は、最新の解剖学的視点と東洋医学の知識をもとに、肩こりの原因として見落とされがちな“肋骨(胸郭)”に注目したお話をお届けします。
■肩がこるのに、肩を揉んでも改善しない理由
多くの方が、「肩こり=肩の筋肉の問題」と思い込んでいます。
確かに、肩にある僧帽筋や肩甲挙筋はこりやすい筋肉です。
でも、その筋肉がなぜこるのか?という「原因の原因」に目を向けたことはありますか?
実際に当サロンに来られる方の中にも、肩の筋肉はあくまで“結果”として緊張しており、原因がまったく別の場所にあるケースが非常に多いのです。
そのひとつが、“肋骨(胸郭)”の硬さです。
■呼吸の浅さが、肩の筋肉を緊張させる?
肋骨は呼吸のたびに広がったり縮んだりして、肺の動きをサポートしています。
この肋骨の動きが悪くなると、呼吸が浅くなり、呼吸補助筋と呼ばれる首や肩まわりの筋肉が代償的に頑張りはじめます。
つまり…
- 呼吸が浅い
- 首や肩の筋肉が過剰に働く
- 筋肉が硬くなり、こりを感じる
という悪循環が起こってしまうのです。
特に現代人は、スマホ・PC・猫背の姿勢により胸がつぶれ、肋骨の動きが非常に制限されています。
それにより呼吸は浅くなり、自律神経のバランスも乱れがち。
だからこそ、「肩がつらいから肩をほぐす」では根本的な改善につながらないのです。
■「肋骨」と「肩こり」の深い関係性
肋骨の動きが悪いと、肩甲骨の動きも制限されます。
肩甲骨は、肋骨の上に乗って滑るように動いているため、土台である肋骨が硬ければ、その上にある肩甲骨もスムーズに動かなくなります。
結果、肩周辺の筋肉が緊張し、血流が滞り、こりや痛みへとつながってしまうのです。
つまり、
- 呼吸による肋骨の動き
- 肋骨上の肩甲骨の可動性
- 肩関節の自由度
これらはすべて連動しており、どこかが硬くなると、他の部位が代償的に頑張る…という構造になっています。
■東洋医学でも注目される“胸”と“首肩”のつながり
東洋医学の視点でも、「胸(肺・心)と首肩のこり」は深く関係しています。
五臓でいう「肺(はい)」は呼吸と皮膚、そして気の巡りに関わっており、肺の働きが弱ると「気の巡りが悪くなり、筋肉が硬くなる」と考えられています。
また、肋骨の間を走る“肋間筋”がこわばることで、気の流れ=経絡の流れも滞ってしまいます。
胸のつまりが、肩・首・顔へと波及していくことは、東洋医学の視点でも裏づけられています。
■あなたの「肋骨」動いていますか?
実は、自分の肋骨の動きに気づいていない人がほとんどです。
・深呼吸をしても長く息を吸ったり吐いたりできない
・仰向けで寝たとき、肩が浮いている感じがする
・横向きでしか寝られない
・肩甲骨がうまく動かせない
こうした人は、すでに肋骨の動きがかなり制限されている可能性が高いです。
当サロンでは、こうした「肋骨の可動域」も丁寧に評価し、筋膜や姿勢、呼吸のパターンまで含めた総合的なアプローチを行っています。
■「肩こり=肩」はもう卒業
肩こりを根本から改善するには、「肋骨」「呼吸」「自律神経」「姿勢」という視点が必要です。
肩だけを何度もマッサージしても、すぐに元に戻ってしまうのは、根本にある“胸の硬さ”を無視しているからかもしれません。
「マッサージに通い続けているけど、よくならない」
「呼吸が浅くて疲れやすい」
「肩甲骨が動きにくい」
そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度、肩以外の“原因”に目を向けてみてください。
~ 私の想い ~

LaLa鍼灸サロンの髙中沙樹です。
皆様の健康に寄り添い、これからの生活をより明るくするためのサポートをしております。
”このままではいけない”そう感じて行動を起こした女性が集まるサロンです。首肩こり専門と謳っていますが、多くの場合、それはきっかけにすぎません。
・なぜ首肩がつらくなるのか?
・なぜたかが首肩こりにそこまで聞かれるのか?
・なぜたかが首肩こりを改善させる必要があるのか?
それは、首肩こりは体からの静かなSOSだからです。
自分を後回しにしてがんばり続けた日々、そのすべてが首や肩に現れているだけ。
だから私は、「本当の原因」と向き合うことを大切にしています。
つらさをごまかすのではなく、“自分を大切にする”という視点から体を見直すことが、生活を変える第一歩です。
もし、あなたも「そろそろ自分の体とちゃんと向き合いたい」
そう思ったなら、私はあなたの力になれます。
LaLa鍼灸サロンで、あなたの人生がもう一度、軽やかに動き出しますように。