感情より「行動」を整える
~心と体のバランスが崩れたと感じた時、最初に見直すべきこと~
■「行動が乱れる」とき、体の不調が隠れているかもーー
「つい言いすぎてしまった」
「後で後悔するってわかっていたのに止められなかった」
「イライラが爆発して、家族にぶつけてしまった」
こんなふうに、自分の言動に対して「どうして…」と思った経験はありませんか?
私たちは感情に揺さぶられながら生きています。
でも実は、感情そのものはコントロールできないものです。
それをコントロールしようとするよりも、
“感情が生まれた後の行動”をどう選ぶかがとても大切なのです。
■感情 → 行動という流れは自然なこと
悲しい、悔しい、焦る、不安…
こうした感情は、生きていれば自然に湧いてくるものです。
そして、その次にくるのが「行動の選択肢」
このときに、
・感情のままに言い返す
・落ち込んでふさぎ込む
・投げやりになる
という行動を取るのか、あるいは
・少し間を置く
・一呼吸してから相手の立場を考える
・必要な人に助けを求める
という選択ができるのかで、未来の出来事が大きく変わっていきます。
■行動をコントロールできないときの裏側にあるもの
でも、わかっていてもできないときがありますよね。
感情に任せてしまう。
怒りが止められない。
落ち着こうとしても、体が言うことをきかない。
それは、「意志が弱いから」ではなく、
体の限界に近づいているサインかもしれません。
体が常に緊張状態だったり、血流が悪くなっていたり、
自律神経が乱れている状態だと、冷静な判断がしづらくなります。
つまり、「行動が乱れる」のは、体からのSOSなのです。
■“感情と行動”は、実は身体と深くつながっている
イライラや不安で自分を制御できなくなったとき、
「心が弱い」「性格の問題」と決めつけていませんか?
でも実際には、
✔ 睡眠の質が悪い
✔ 呼吸が浅い
✔ 首や肩の緊張が強い
✔ 自律神経のバランスが崩れている
といった身体的な不調が、「感情の暴走」を引き起こしていることが多いのです。
逆にいうと、体が整っていれば、感情を受け止める余裕が戻ってくるのです。
■「落ち着いて行動できる自分」は、つくることができる
自分の行動をコントロールできないとき、
「どうして自分はこんな風なんだろう…」と責めてしまう方もいるかもしれません。
でも、それはあなたのせいではありません。
✔ 体が張り詰めていませんか?
✔ 睡眠はしっかりとれていますか?
✔ 呼吸は浅くなっていませんか?
✔ 体のどこかが冷えたり、痛んでいませんか?
まずは「体から整える」という視点を持つだけで、
行動は確実に変わっていきます。
■まとめ:心の余裕は、体の余白から生まれる
行動をコントロールするには、心の余裕=体の余裕が不可欠です。
「余裕がない」と感じている方は、
まず体にメンテナンスの時間を与えてあげてください。
体が整うと、心が落ち着きます。
心が落ち着けば、行動を選ぶ余地が生まれます。
自分を責める前に、「体の声を聞いてあげる」。
そんな時間を、ぜひご自身に作ってあげてください。