肩こりの正体は“内臓疲労”

「肩がこるのはデスクワークやスマホのせい」 「姿勢が悪いから肩がこる」

こうした認識は広く知られていますが、実は肩こりの原因は“筋肉”だけではありません。

実はその不快な肩の重だるさや痛みの背後に、“内臓の疲労”が隠れていることもあります。

今回は、肩こりと内臓疲労の関係を、5つの視点から解説していきます。


■1. 内臓疲労が自律神経を乱すと、筋肉もこる

内臓が疲れてくると、体はそのダメージを修復しようと自律神経をフル稼働させます。

特に消化器系や肝臓、腎臓といった臓器は、ストレスや暴飲暴食、睡眠不足によって機能が低下しやすく、その影響で交感神経が優位になると、筋肉は常に緊張状態に。

これは「闘争・逃走モード」と呼ばれ、まさに戦う体勢です。

緊張状態のまま1日が終わり、夜も眠りが浅くなる。

結果、筋肉が休まる時間がなくなり、肩や首がどんどんこわばっていきます。

「ストレスが多い人ほど肩がこる」のは、まさにこのメカニズムが関係しています。


■2. 内臓が下がると、肩も巻き込まれる

長時間の座り仕事や運動不足によって、内臓は重力に負けて“下垂”しやすくなります。

内臓の位置が下がると、それに引っ張られて前かがみの姿勢になります。

そうすると自然と肩が内巻きになり、いわゆる「巻き肩」「猫背」の状態に。

一見姿勢の問題に見えるこの現象、実は“内臓の位置”が関係しているのです。

特に女性は筋力が少なく、ホルモンバランスの影響で内臓が下がりやすいため、肩こりや背中のこりを訴える方が非常に多いです。


■3. 肝臓・胃腸の疲れが「右肩」に出やすい

東洋医学では、内臓と体表の反応点がつながっていると考えられており、 例えば、肝臓や胆のうに疲労があると、右の肩甲骨まわりに不調が出ると言われています。

また、胃腸が疲れていると、背中の中央部や左肩周辺に違和感が現れることも。

ちなみに腎臓が疲れている人は腰痛が多いです。

これは単なる「ツボ」や「気」の話ではなく、筋膜や神経のつながり、 内臓からの反射(内臓体性反射)として現れることが、研究でも注目されています。

「なぜか右ばかりがこる」「食べすぎた翌日に肩が痛い」 そんな方は、内臓のSOSを体が教えてくれているのかもしれません。


■4. 呼吸の浅さと内臓の関係

呼吸が浅い人は、内臓が十分に動いていません。

本来、深い呼吸をすることで横隔膜が上下に動き、内臓の働きにも効果が生まれます。

ところが、猫背やストレスで呼吸が浅くなると、このポンプ作用が失われ、 内臓の血流やリンパの流れが滞ります。

結果、内臓は疲労しやすくなり、自律神経が乱れて筋肉が緊張する。

まさに、悪循環の完成です。

また、横隔膜が硬くなると、呼吸補助筋として肩・首まわりの筋肉が働きすぎてしまい、これがまた肩こりに拍車をかけるのです。


■5. 内臓疲労は「朝の肩こり」に現れる

朝起きた時に、すでに肩が重い。 そんな経験はありませんか?

通常、睡眠中に体はリセットされ、筋肉も緩むはずです。

ところが、内臓が疲れていると、寝ている間も回復作業が追いつかず、 朝起きた時からすでに疲れが残っている——という状態になります。

これは、「眠っても回復しない肩こり」の典型例。

内臓を回復させるためには、

  • 食事の内容と時間
  • 睡眠の質
  • 深い呼吸
  • 適度な運動

こうした生活習慣を整える必要があります。

色々考えるのが面倒、という方はまずとことん寝ましょう。


■「筋肉」だけでなく「内臓」も整える

LaLa鍼灸サロンでは、 単に肩の筋肉を緩めるだけでなく、

・お腹の硬さ

・呼吸の深さ

・自律神経の状態

・睡眠時間

といった体全体のバランスを見ながら、 本当に原因となっている部分を探し、食事や、睡眠状態、生活習慣まで細かくカウンセリングしていきます。


■まとめ|「肩だけ」では解決しない肩こり

肩こりは、もはや“筋肉の問題”だけではありません。 内臓の疲労が、姿勢や呼吸、自律神経にまで影響を与え、 最終的に肩こりという“症状”になって表れていることが多いのです。

もしあなたが、

  • マッサージに行っても改善しない
  • 右か左ばかりがいつもこる
  • 朝から肩が重い
  • 姿勢を意識しても変わらない

そんなお悩みを抱えているなら、 その肩こりの“正体”は、内臓の疲れかもしれません。

まずは体の声に耳を傾けてみてください。

その違和感を放置せず根本から整えていくなら、お力になります。



私の想い ~

たかなか さき

LaLa鍼灸サロンの髙中沙樹です。

皆様の健康に寄り添い、これからの生活をより明るくするためのサポートをしております。

”このままではいけない”そう感じて行動を起こした女性が集まるサロンです。首肩こり専門と謳っていますが、多くの場合、それはきっかけにすぎません。

・なぜ首肩がつらくなるのか?

・なぜたかが首肩こりにそこまで聞かれるのか?

・なぜたかが首肩こりを改善させる必要があるのか?

それは、首肩こりは体からの静かなSOSだからです。

自分を後回しにしてがんばり続けた日々、そのすべてが首や肩に現れているだけ。
だから私は、「本当の原因」と向き合うことを大切にしています。

つらさをごまかすのではなく、“自分を大切にする”という視点から体を見直すことが、生活を変える第一歩です。

もし、あなたも「そろそろ自分の体とちゃんと向き合いたい」
そう思ったなら、私はあなたの力になれます。

LaLa鍼灸サロンで、あなたの人生がもう一度、軽やかに動き出しますように。

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