首こりが“ホルモンバランス”を乱す
~更年期やPMSとの相互関係に注目~
「生理前になると首や肩がつらい」
「更年期に入ってから頭痛や首こりが悪化した」
「肩がガチガチで気分まで落ち込む」
こうした経験はありませんか?
一般的には「ホルモンバランスが乱れると首こりが悪化する」と言われますが、実はその逆もあります。
慢性的な首こりがホルモンバランスをさらに乱してしまう という“相互関係”があるのです。
■ホルモンと首こりの関係
1. エストロゲンの減少
更年期に代表される女性ホルモン「エストロゲン」には、血流を良くし、筋肉や関節をしなやかに保つ働きがあります。
その分泌が減少すると、首肩の筋肉が硬くなりやすく、こりや痛みが増します。
2. PMS期の黄体ホルモンの影響
生理前に分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)は体内に水分を溜め込みやすくします。
そのためむくみや血流の滞りが起き、首肩のこりや頭痛が強まることがあります。
■「首こりがホルモンバランスを乱す」メカニズム
1. 自律神経を介した影響
首の筋肉が硬直すると血流が滞り、脳への酸素供給が低下します。
脳の中でもホルモンの司令塔である「視床下部」は自律神経と深くつながっており、慢性的な緊張はホルモン分泌のリズムに影響します。
2. 睡眠の質低下
首こりがあると、眠りが浅くなります。
睡眠不足はホルモンの分泌サイクルを乱し、女性ホルモンだけでなく成長ホルモン・メラトニンにも影響します。
3. ストレスホルモンの分泌増加
首肩が痛い・つらい状態が続くと、それ自体がストレスとなり「コルチゾール(ストレスホルモン)」の分泌が過剰になります。
コルチゾールの過剰分泌はエストロゲンやプロゲステロンの働きを抑制し、さらにバランスを乱します。
■相互関係がつくる“悪循環”
- ホルモンバランスの乱れ → 首こり悪化
- 首こりの慢性化 → 自律神経とホルモン分泌が乱れる
- さらに症状が悪化し、心身に広がる
「どちらが原因で、どちらが結果なのか分からない」状態に入り込んでしまうのです。
■改善のためのポイント
1. 首肩の緊張をゆるめる
適度な運動・ストレッチ・温め・鍼灸等で首肩の血流を改善し、脳と自律神経の緊張を和らげます。
2. 自律神経を整える生活習慣
- 深い呼吸(特に吐く息を意識)
- 就寝前のスマホ制限(ブルーライトカット)
- 夜は温かい飲み物で体を内側から温める
3. 栄養面からホルモンをサポート
- 大豆イソフラボン(エストロゲン様作用→構造がエストロゲン似ている)
- ビタミンB群(神経とホルモン代謝の材料)
- マグネシウム(筋肉の緊張とPMS症状を緩和)
■首こり改善で得られる未来
・生理前の頭痛やイライラが軽くなる
・更年期の不調がやわらぎ、気分が安定する
・睡眠の質が上がり、朝からスッキリ動ける
・「年齢だから仕方ない」と思っていた不調が改善する希望を持てる
■まとめ|首こりはホルモンの乱れに直結している
首こりは単なる筋肉の問題ではなく、ホルモンバランスに影響を与える大きな要因です。
- 更年期やPMSでホルモンが乱れると首こりが悪化する
- 慢性の首こりが、自律神経を介してホルモンをさらに乱す
この“相互関係”を断ち切るためには、首肩の緊張を和らげ、体全体のリズムを整えることが欠かせません。
「年齢のせい」とあきらめず、まずは首こりから改善してみませんか?
~ 私の想い ~

LaLa鍼灸サロンの髙中沙樹です。
皆様の健康に寄り添い、これからの生活をより明るくするためのサポートをしております。
”このままではいけない”そう感じて行動を起こした女性が集まるサロンです。首肩こり専門と謳っていますが、多くの場合、それはきっかけにすぎません。
・なぜ首肩がつらくなるのか?
・なぜたかが首肩こりにそこまで聞かれるのか?
・なぜたかが首肩こりを改善させる必要があるのか?
それは、首肩こりは体からの静かなSOSだからです。
自分を後回しにしてがんばり続けた日々、そのすべてが首や肩に現れているだけ。
だから私は、「本当の原因」と向き合うことを大切にしています。
つらさをごまかすのではなく、“自分を大切にする”という視点から体を見直すことが、生活を変える第一歩です。
もし、あなたも「そろそろ自分の体とちゃんと向き合いたい」
そう思ったなら、私はあなたの力になれます。
LaLa鍼灸サロンで、あなたの人生がもう一度、軽やかに動き出しますように。