首肩こりが引き金に?五十肩との関係と予防法





■「肩が痛くて腕が上がらない」…それ、五十肩かも?

「髪を結ぶのがつらい」
「エプロンを後ろで結べない」
「肩が夜になるとズキズキ痛む」

こんな症状が出ている方は、もしかすると五十肩(肩関節周囲炎)の可能性があります。

そして、意外に思われるかもしれませんが、
その背景には“長年の首肩こり”が関係しているケースが非常に多いです。

今回は、五十肩の基本的な知識と、首肩こりとの深い関係、
そして悪化を防ぐためのセルフケアと施術についてご紹介します。


■五十肩とはどんな疾患?

五十肩(肩関節周囲炎)は、
肩の周囲に炎症が起こり、
✔ 肩を動かすと痛い
✔ 動きの制限がある
✔ 夜に強い痛み(夜間痛)で眠れない

といった症状が特徴です。

40〜60代に多く、加齢や使いすぎなどにより、
腱や関節包といった構造に炎症が起こると考えられています。


■首肩こりと五十肩の関係性

実は、五十肩を発症する方の多くが、
「昔から肩こりがひどかった」
「いつも首が詰まる感じがしていた」
といった首肩の慢性的な緊張を抱えていた傾向があります。

どういうことかというと──
首肩のこりが慢性化 → 筋肉が硬くなる → 血行が悪くなる
→ 肩関節の柔軟性が失われ → 炎症を起こしやすい状態に

このように、長年のこりが五十肩を引き起こす“土壌”になっているのです。


■五十肩の代表的な症状

☑ 肩を動かすとズキッと痛む
☑ 髪を結ぶ・洗う動作ができない(結髪動作)
☑ エプロンを後ろで結べない(結帯動作)
☑ 夜中に激しい痛みで目が覚める(夜間痛)

こうした症状が出始めている場合、
「こりをほぐす」だけでは対応が難しい段階になっている可能性があります。

※寝れないほど辛くなってしまったら、いち早く整形外科へ行くことをおすすめします。


■五十肩の予防には、首肩こりの改善がカギ

首肩のこりは、「放っておいても大丈夫」と思いがちですが、
実は予防の第一歩になる重要なポイントです。

予防のためにできるセルフケアはこちら👇

✔ 同じ姿勢を長時間続けない(30分以内に1度軽く動く)
✔ 適度なストレッチや運動を習慣にする
✔ 湯船に浸かる、首肩を温める
✔ 寝る前はスマホ・テレビを控え、睡眠の質を高める

日々の小さな習慣が、肩の可動域や血流を守り、炎症を起こしにくい体づくりにつながります。


■まとめ:今あるこりを放置しないことが未来の健康を守る

「肩こりぐらい、みんなある」
「五十肩になったらそのとき考えればいい」

そう思っていた方こそ、今こそ見直すチャンスかもしれません。

日常のこりを整えることで、予防できる可能性が高まります。

「予防したい」「進行を止めたい」「痛みを軽くしたい」
そう思ったときが、始めどきです。

ぜひ一度、ご自身の体に目を向けてみてください。

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