筋トレを始める前に知っておきたいこと

「肩こりに悩んでいるから筋トレを始めようと思って」

「筋肉がないから、もっと鍛えなきゃ」

そんな声をよく耳にします。

確かに、筋肉量が少ないと姿勢が保てなかったり、血流が悪くなったりと、肩こりの一因になります。

でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。

今のあなたの体、筋トレをしても大丈夫な状態ですか?

実は、姿勢が崩れている状態での筋トレは、かえって体を壊す原因になることもあります。


■なぜいきなり筋トレをしてはいけないのか

人間の体は、正しい位置関係にあることで、本来の機能が発揮されるようにできています。

たとえば、

  • 頭が前に出たままスクワットをすると、首や背中に負担が集中する
  • 骨盤が前に倒れたまま腹筋をすると、腰痛を引き起こす

など、間違った体の使い方のままトレーニングを続けると、こりや痛みが「悪化」してしまうことになります。

特に、筋トレで「姿勢を改善しよう」とする人ほど、要注意。

姿勢が崩れた状態では、筋肉のバランスも崩れており、鍛えたい場所よりも“かばって動く筋肉”が働いてしまいます。


■筋トレの前に「評価」が必要

私は、筋トレを始めたいという方には、その前に「体の状態を知ること」が重要だとお伝えしています。

  • 骨盤の位置
  • 背骨のカーブ
  • 肩甲骨の動き
  • 筋膜のつながり
  • 呼吸の深さ

こうした全体のバランスを評価することで、「いま鍛えていい場所」「まず整えるべき場所」が明確になります。

たとえば、

  • 呼吸が浅い状態では、腹筋よりもまず横隔膜や肋骨の動きを整えることが先
  • 肩が内巻きの状態では、広背筋や胸筋の柔軟性が不足している可能性あり
  • 骨盤が前傾している人は、太もも前の筋肉ばかり使いがちで、お尻や体幹が働きにくい

このように、一人ひとりの「体の使い方のクセ」を知ることが、効率的で安全な筋トレの第一歩になります。


■筋膜ラインから見る“筋トレ”の落とし穴

当サロンでは、筋膜のつながり(アナトミートレイン)をもとに、体の歪みや使い方を見ています。

筋膜とは、筋肉を包む“ボディスーツ”のような組織で、全身につながっています。

たとえば、

  • 足の裏から首までつながる「スーパーフィシャルバックライン」
  • 腕と体幹をつなぐ「アームライン」
  • 体の深部を走る「ディープフロントライン」

これらのラインのどこかが過剰に張っていたり、緩んでいたりすると、 筋トレをしても本来鍛えたい場所に効かず、代償運動(他の部位でかばう)が起こります。

つまり、 効いているようで“効いていない”筋トレをしている人が、実はとても多い


■筋肉よりも「動き」を整えることが先

私たちの体は、筋肉だけでできているわけではありません。

関節、筋膜、内臓、神経、そして呼吸。

これらすべてが連動して働くことで、初めて「正しい動き」ができるようになります。

いくら筋肉をつけても、動き方が間違っていれば、

  • 痛みが出る
  • 姿勢が崩れる
  • 疲れやすくなる

といった、筋トレとは“真逆の結果”につながってしまうのです。

ですから、LaLa鍼灸サロンでは、「まず整える → それから鍛える」 という順番を大切にしています。


■「やってるのに変わらない」その筋トレ、見直しませんか?

もしかしたらあなたも、

  • YouTubeで見た筋トレ動画を頑張っている
  • 整体に通いながら、自宅で腹筋運動をしている
  • 「鍛えれば姿勢は良くなる」と信じている

そんな方かもしれません。

でも、どれだけ努力しても変わらないなら、その筋トレが「今の体」に合っていないのかもしれません。

体のゆがみや緊張がある状態で行うトレーニングは、かえって不調を長引かせる原因になることもあります。


■まとめ|整えてから鍛える。そして変わる。

肩こり解消のための筋トレ—— その選択は、決して間違っていません。

でも、その前に。

  • 姿勢はどうなっているか?
  • 呼吸は浅くなっていないか?
  • 正しい筋肉を、正しく使えているか?
  • 鍛えたい筋肉が効いているか?

まずは、今のあなたの体の状態を“知る”こと。

そして、“整える”こと。

そうすることで、 筋トレの効果は何倍にも高まり、「やってるのに変わらない」が「やれば変わる」に変わります。



私の想い ~

たかなか さき

LaLa鍼灸サロンの髙中沙樹です。

皆様の健康に寄り添い、これからの生活をより明るくするためのサポートをしております。

”このままではいけない”そう感じて行動を起こした女性が集まるサロンです。首肩こり専門と謳っていますが、多くの場合、それはきっかけにすぎません。

・なぜ首肩がつらくなるのか?

・なぜたかが首肩こりにそこまで聞かれるのか?

・なぜたかが首肩こりを改善させる必要があるのか?

それは、首肩こりは体からの静かなSOSだからです。

自分を後回しにしてがんばり続けた日々、そのすべてが首や肩に現れているだけ。
だから私は、「本当の原因」と向き合うことを大切にしています。

つらさをごまかすのではなく、“自分を大切にする”という視点から体を見直すことが、生活を変える第一歩です。

もし、あなたも「そろそろ自分の体とちゃんと向き合いたい」
そう思ったなら、私はあなたの力になれます。

LaLa鍼灸サロンで、あなたの人生がもう一度、軽やかに動き出しますように。

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