猫背と側弯症──見逃されやすい関係性と早めのケアの重要性
■「猫背=悪い姿勢」で済ませていませんか?
「昔から猫背気味で…」「姿勢が悪いのが気になっていて」
そんなふうに自覚している方は少なくありません。
でも、その猫背──
実は単なる“姿勢のクセ”ではなく、「側弯(そくわん)」が関係している可能性もあるのです。
※当サロンでは『側弯症』と診断はできません
そして多くの方が、その関連性に気づかないまま
不調を何年も抱えてしまうことがあります。
今日は、猫背と側弯症の関係について、
そして今からできるケアの考え方をお伝えします。
■側弯症とは?
側弯症とは、本来まっすぐのはずの背骨が左右にゆがんでしまう状態です。
特に多いのが思春期の女性にみられる「特発性側弯症」ですが、
大人になってからも筋力や姿勢のアンバランスにより、“二次的側弯”が起こることがあります。
自覚症状が少ないまま進行し、ある日突然
✔ 肩こり・腰痛
✔ 頭痛や息苦しさ
✔ 呼吸の浅さ
などの不調として表面化するケースも少なくありません。
■猫背と側弯症は「セット」で起こりやすい
実は、猫背と側弯症は互いに影響し合います。
猫背によって胸郭(肋骨まわり)がつぶれると、背骨は前に倒れるだけでなく、
左右どちらかにねじれたり曲がったりしやすくなります。
また、側弯症があると肩や骨盤の高さが変わるため、
そのバランスを取ろうとして猫背が強くなるのです。
つまり、「猫背がある人は側弯が隠れている可能性がある」
「側弯症の人は猫背を助長しやすい」
という関係があるのです。
■放置して悪化するリスク
側弯症や猫背をそのままにしておくと、
✔ 呼吸が浅くなる
✔ 背中や肩のこりが慢性化
✔ 骨格のゆがみから内臓疲労が出る
✔ 睡眠の質が下がる
といった不調を引き起こし、体力・回復力・集中力までも低下します。
また、年齢を重ねると骨の柔軟性が低下するため、
ゆがみが戻りにくくなり、疲れが取れにくい体質へと進んでしまうリスクもあります。
■猫背・側弯への正しいアプローチ
猫背も側弯症も、「姿勢を正すぞ!」という意識だけでは改善しません。
必要なのは、
✅ 筋肉バランスの調整(緊張を緩め、使えていない筋肉を呼び戻す)
✅ 骨盤や背骨のねじれを整える
✅ 呼吸や内臓の働きまで含めた“体全体”の調整
当サロンでは、姿勢評価をもとに
「なぜ今その姿勢・症状が出ているのか」を一緒に確認しながら
鍼灸や筋膜アプローチで、自然なバランスを取り戻していきます。
※側弯症に対する治療ではなく、あくまでも首肩こりに対する辛さを軽減させていきます。
■まとめ:今だからこそ、“体の土台”を整えよう
猫背を直したい。肩こりをなんとかしたい。
そう思っている方こそ、
その背景に「側弯」が隠れていないかを一度チェックすることが大切です。
体はつながっています。
“見えている症状”の奥にある“根っこ”を整えることで、
呼吸も、睡眠も、気持ちも、少しずつ変わっていきます。
そして、歳をとっておばちゃんになってからでは改善できないことがあります。
今のうちに、体の土台から整えていきませんか?