うなぎだけで夏バテ対策になる?土用の丑の日|浦和の鍼灸師解説

うなぎだけで夏バテ対策になる?
土用の丑の日|さいたま市の鍼灸師が解説
もうすぐ土用の丑の日ですね。「今年もうなぎ食べなきゃ」なんて、スーパーの特設コーナーを見てソワソワしている方も多いんじゃないでしょうか。
私自身もうなぎは大好きで、この時期は毎年楽しみにしています。ただ施術の現場で患者さんとお話ししていると、「うなぎを食べる日だから一応ね」という声も意外と多いんです。イベントの一つとせず、今日はなぜこの時期うなぎなのか?その理由を、栄養と体の仕組みの両方から一緒に見ていきましょう。
うなぎに含まれるビタミンB群・ビタミンA・DHA・EPAなどは、疲労回復や免疫維持に役立つ栄養素です。ただし、冷房による末端の冷えやむくみ、寝つきの悪さといった不調は、血流の滞りや自律神経の乱れが関わっていることが多く、栄養補給だけでは根本的にカバーしきれない場合があります。うなぎは「土台を整える栄養補給」として活かしつつ、体の巡りそのものへのアプローチも組み合わせるのがおすすめです。
うなぎを食べると夏バテ対策になるって本当?
うなぎとは、良質なたんぱく質に加えてビタミンB1・B2・A・D・E、DHA・EPAなどをバランスよく含む食材のことです。特にビタミンB1は、ご飯などの糖質をエネルギーに変える働きを助け、疲労の原因になりやすい物質がたまるのを防いでくれます。ビタミンAは粘膜や皮膚の状態を保つ働きがあり、夏の紫外線・冷房疲れが気になる時期にはうれしい栄養素です。
実際、うなぎ1切れ(150g程度)で1日に必要なビタミンAの目安量を大きく上回るとも言われていて、「夏バテ予防に効く食材」と言われてきたのには、しっかり理由があるんですね。
うなぎは「疲れの原因物質をためない」「粘膜・免疫を整える」栄養素が豊富。土用の丑の日に食べる習慣は、栄養学的に見ても理にかなっています。
うなぎだけでは補いきれない不調があるって本当?
血流とは、体のすみずみに酸素や栄養を届け、老廃物を運び去る体内の巡りのことです。自律神経とは、体温調節や血管の収縮・拡張など、自分の意思とは関係なく体の調子を整えてくれる神経のことを指します。
うなぎに含まれる栄養素は、この血流や自律神経の働きそのものを直接調整するものではありません。そのため「栄養は摂ったはずなのに、冷えやほてり、むくみが変わらない」という場合、原因が血流や自律神経の乱れ側にあることが多いんです。
特に冷房環境で働く方は、体の外側(手足の末端)が冷えているのに、うなぎで「中から温めよう」としても、冷えている場所そのものの巡りは変わりにくいというギャップが起こりがちです。このあたりは、以前「冷房で冷えるのに温めても治らない理由」の記事でも詳しくお話ししました。
冷え・むくみ・眠りの浅さが続くのはなぜ?
これらの不調の背景には、次のような要因が関わっていることが多いです。
- 冷房による末端の血流低下
- 自律神経の乱れ(更年期世代は特に影響を受けやすい時期です)
- 同じ姿勢が続くことによる巡りの滞り
- 睡眠の質の低下
たとえば「これって夏バテ?それとも更年期?」と迷う時期の不調については、「夏バテと更年期の見分け方」の記事でも見分け方をまとめています。また、寝苦しい夜が続いて眠りが浅いという方は、「冷房が苦手な人の夏の眠り方」もあわせてチェックしてみてください。
うなぎのようなスタミナ食で栄養を補うことはとても大切ですが、それだけでは巡りそのものは変わらない、というのが体の仕組み上の現実なんです。
今日からできること
うなぎを楽しみながら、巡りにもアプローチしたい方は、こんなことから試してみてください。
- うなぎを食べる時は、よく噛んでゆっくり食べる(脂の多い食材は消化に負担がかかりやすく、消化不良がかえって体をだるくすることがあります)
- 食後は横にならず、軽く家事をしたり10分ほど歩いたりして、体を動かす時間をつくる
- うなぎと一緒に、酢の物や生姜を使った副菜を添える(さっぱりとした副菜は胃の負担を和らげます)
- 冷房で冷えた手足は、食後に足首を回したり、ふくらはぎを軽くもんだりして意識的に動かす
よくある質問
まとめ
- うなぎはビタミンB群・A・DHA・EPAが豊富で、疲労回復や免疫維持に役立つ
- ただし冷え・むくみ・自律神経の乱れは、栄養補給だけではカバーしきれないことがある
- 食事+巡りを整えるセルフケア+必要に応じて施術、の組み合わせがおすすめ
今年の土用の丑の日も、おいしくうなぎを楽しみながら、体の巡りにも少し目を向けてみてくださいね。

