夏の脚のむくみ、原因は塩分だけ?|浦和の鍼灸師が解説

夏の脚のむくみ、
原因は塩分だけ?
「夕方になると靴がきつい」「ふくらはぎがパンパンに張る」
そんな声を、この時期よく伺います。「塩分の摂りすぎかな」と減塩してみても、なかなか変わらない。そういう方、実は少なくありません。
夏の脚のむくみは、塩分だけでなく、冷房による血行不良と、座りっぱなし・立ちっぱなしによる「ふくらはぎのポンプ機能の低下」が大きく関わっています。塩分を控えるだけでは不十分で、血流を巡らせるケアを合わせて行うことが、むくみ対策の近道です。
なぜ塩分を控えても、むくみが変わらないの?
むくみとは、血管の外に染み出た水分が、うまく回収されずに皮膚の下にたまってしまった状態のことです。いわば、体の中の排水がうまく流れず、水たまりができているようなイメージです。
塩分は水分を体にため込みやすくする性質があるため、むくみの原因の一つではあります。ただし、それはあくまで原因の一つ。水分の「排水」を担っているのは、実はふくらはぎの筋肉のポンプ機能です。塩分だけに気をつけていても、この排水機能そのものが低下していれば、むくみは改善しにくいというわけです。
ふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれ、伸び縮みすることで血液を心臓に送り返すポンプの役割を担っています。塩分ケアと合わせて、この筋肉ポンプを動かす視点が欠かせません。
冷房は、どうしてむくみに関係するの?
冷房の効いた室内で長時間過ごすと、体が冷えて血管が収縮し、血行が悪くなります。血の巡りが滞ると、水分や老廃物がうまく回収されず、むくみやすくなるんです。
さらに、筋肉が冷えて硬くなると、ふくらはぎのポンプ機能そのものも低下します。冷房は「血の巡りを悪くする」と「排水ポンプを弱める」の両方に影響してしまうというわけです。冷房と自律神経の関係については、「冷房で冷えるのに、なぜ温めても治らないの?」でも詳しく触れています。
座りっぱなし・立ちっぱなしが、むくみを悪化させるのはなぜ?
いくつかの要因が重なっています。
- ふくらはぎの筋肉を動かさないため、ポンプ機能が働きにくい
- 重力で水分が下半身にたまりやすい体勢が続く
- 冷房による血行不良も同時に起こりやすい
座りっぱなし・立ちっぱなしでふくらはぎの動きが止まると、脚に血液や水分が滞りやすくなります。姿勢と血流の関係については、「内臓疲労が姿勢を崩す?首肩こりが治らない理由」もあわせてどうぞ。
今日からできること
オフィスでもすぐに試せることをまとめました。
- 1時間に1回、かかと上げ運動を(座ったまま、つま先を床につけたままかかとを上げ下げする)
- 飲み物は常温以上を選ぶ(冷たい飲み物は血行不良を助長します)
- お風呂でふくらはぎを下から上へさする(もむのではなく、なでるように巡りを助ける)
- 休憩時に脚を心臓より高くする(椅子やクッションに足を乗せて数分休むだけでも変わります)
脚のむくみに、鍼灸は本当に効果があるの?
鍼灸は、血流やリンパの巡りに関わるツボへアプローチすることで、滞った水分や老廃物の巡りを整えることを目的とした施術です。塩分だけでなく血流面からもアプローチできるのが特徴です。
「減塩してるのに変わらない」と感じている方こそ、一度、体の中の巡りを一緒に確認してみませんか。更年期とタンパク質不足の関係については、「更年期の不調、タンパク質不足が原因かも?」もどうぞ。
よくある質問
まとめ
- 夏の脚のむくみは、塩分だけでなくふくらはぎのポンプ機能の低下が関係している
- 冷房は血行不良とポンプ機能低下の両方を招く
- 座りっぱなし・立ちっぱなしはふくらはぎの動きを止め、むくみを悪化させる
- 片足だけの急なむくみなど心配な症状は医療機関へ相談を
「減塩してるのに変わらない」と感じていたら、それは頑張り方の問題ではなく、見るべき場所がもう一つあったというだけです。今日からかかと上げ運動、始めてみませんか。

