夕方になると甘いものが止まらない!血糖値と体のしくみ|浦和の鍼灸師が解説

夕方になると甘いものが止まらない|血糖値と低血糖のしくみをさいたま市の鍼灸師が解説

夕方になると甘いものが止まらない
血糖値と体のしくみ

「夕方になるとチョコやお菓子が止まらない」「食後に急に眠くなる」「疲れているのに夜中に目が覚める」——そんな経験はありませんか? この記事では、じつは体のサインである血糖値の乱れについて、さいたま市の鍼灸師がわかりやすくお伝えします。

「甘いものを食べすぎてしまう自分はダメだ」と責めていませんか? でも、それは意志が弱いわけではなく、血糖値が下がったときに脳が出す「緊急指令」に従っているだけかもしれません。

体のしくみを知ると、「なぜそうなるのか」がわかり、対処のしかたも変わってきます。今回は、血糖値と低血糖、そして貧血との意外なつながりについてお話しします。


血糖値って何? なぜ大切なの?

血糖値とは、血液の中に含まれているブドウ糖(エネルギーのもと)の量のことです。空腹時の正常な値はおよそ70〜99mg/dLとされています。

なぜこの値を保つ必要があるかというと、脳はブドウ糖しかエネルギーとして使えないからです。脳は体重のわずか2%ほどの重さしかありませんが、全身のエネルギーの約18%を消費します。脳に糖が届かなくなると、体にとっては「緊急事態」です。

【血糖値が一定に保たれている理由】
脳は糖が切れると正常に動けなくなります。だから体は、常に血液の中に一定量のブドウ糖を保つよう、ホルモンを使って調節しているのです。
💡 さき先生メモ:脳以外の臓器(筋肉や肝臓など)は脂肪やたんぱく質もエネルギーに使えますが、脳だけは基本的にブドウ糖オンリー。それくらい「脳の糖確保」は体にとって最優先事項なんです。

血糖値を調節する「2つの方向」

血糖値を調節するのはホルモンの仕事です。面白いことに、上げるホルモンは5種類もあるのに、下げるホルモンはインスリン1種類だけです。

▶ 血糖値を「上げる」ホルモン(5種類)

  • グルカゴン(膵臓から):肝臓に蓄えた糖を血液に出す
  • アドレナリン(副腎から):緊急時に素早く血糖を上げる
  • コルチゾール(副腎から):筋肉やアミノ酸から糖を作り出す
  • 甲状腺ホルモン:代謝を上げて血糖値をコントロール
  • 成長ホルモン:成長・修復の際に血糖を維持する

▶ 血糖値を「下げる」ホルモン(1種類)

  • インスリン(膵臓から):細胞に糖を取り込ませ、血糖値を下げる
💡 さき先生メモ:上げるホルモンが5つもあるのは、低血糖が命に関わるほど危険だから。逆に高血糖はすぐに死につながるわけではないので、下げる役割はインスリン一人で担っています。膵臓はとても頑張っているんです。

「低血糖」になると体に何が起きる?

血糖値が70mg/dL未満に下がると、医学的に「低血糖」とされます。脳へのエネルギー供給が不足するため、体は様々なサインを出します。

血糖値が下がる
脳が「エネルギー不足!緊急事態!」と察知
アドレナリン・グルカゴンなどが一気に分泌される
「甘いものを食べろ!」という強い衝動が起きる
めまい・ふらつき・冷や汗・動悸・イライラ・眠気なども出てくる
⚠️ 「甘いものが止まらない」「3時ごろ急に眠くなる」「夜中に目が覚めてお腹が空く」——これらは意志の問題ではなく、低血糖のサインである可能性があります。

特に問題なのは、血糖値が急激に上がったあとに急激に下がる「血糖スパイク」が繰り返されるケースです。甘いジュースやお菓子を食べると血糖値が急上昇し、その反動でインスリンが大量に分泌されて今度は急降下する——この波が繰り返されることで、体も心も疲弊していきます。

💡 さき先生メモ:「夕方のチョコが止まらない」という患者さんに食習慣を聞いてみると、昼食が少なすぎたり、外食でガッツリ食べたり、ダイエットのためにお昼に野菜ジュースだけ飲んでいるケースがよくあります。血糖スパイクと低血糖が起きている状態ですね。

じつは関係している!貧血と低血糖の悪循環

鉄不足による貧血と低血糖は、一見別の問題に見えますが、互いに悪影響を及ぼし合う関係にあります。

貧血(鉄不足)→ 酸素を運ぶ赤血球が減る
体全体のエネルギー産生の効率が落ちる
脳が「もっと糖を!」とサインを出す
甘いものや炭水化物を過剰に摂りがちになる
血糖値が乱高下して低血糖になりやすくなる
さらに体が疲弊して、貧血の症状も悪化…🔁
【貧血と低血糖は症状がよく似ている】
めまい・ふらつき・だるさ・集中力の低下・イライラ——これらは貧血にも低血糖にも共通する症状です。「なんとなく不調」と感じているときは、どちらかまたは両方が関わっている可能性があります。
💡 さき先生メモ:「立ちくらみがひどい」「甘いものが止まらない」というお悩みは、このセットで抱えている方が多い印象です。サロンでは食習慣とあわせて、鉄や栄養状態も気にかけながらお話しするようにしています。

低血糖になりやすいのはどんな人?

次のような習慣や体質の方は、血糖値が乱れやすいといわれています。

  • 朝食を抜くことが多い
  • 清涼飲料水・甘いコーヒー・ジュースをよく飲む
  • パンやご飯など炭水化物中心の食事が多い
  • 食事の間隔が長く空くことが多い
  • 貧血・隠れ貧血がある(フェリチン値が低い方を含む)
  • 筋肉量が少なく、代謝が落ちている
  • 慢性的なストレスや疲れが続いている
⚠️ 甘いコーヒーやカフェイン、アルコールも血糖値を乱す要因になります。「コーヒーを飲まないと動けない」という方は、低血糖の可能性を疑ってみてください。

今日からできること

血糖値を安定させるために、特別なことをする必要はありません。まずは日々の食習慣から少しずつ整えていきましょう。

  • 「低血糖になる少し前」に小さく食べる:眠くなったり甘いものが欲しくなる30分前に、おにぎり1口・お芋一切れなど少量の糖質を先取りすると、過食を防げます
  • 食事の間隔をなるべく均等に:長時間空腹の状態が続くと血糖値が下がりやすくなります。1日3食を意識することが基本です
  • 白い炭水化物より「ゆっくり消化されるもの」を:白米・白パンより、玄米・芋類・豆類のほうが血糖値の上昇がゆるやかになります
  • 甘い飲み物は水か麦茶に変えるところから:ジュース・甘いコーヒーは血糖値を急上昇させやすいため、まずここを見直すと変化を感じやすいです
  • たんぱく質・鉄をしっかりとる:貧血があると低血糖になりやすいため、肉・魚・卵・豆類を意識して食事に取り入れましょう

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まとめ

📌 この記事のポイント
  1. 血糖値は脳のエネルギー供給に直結しており、下がりすぎると「甘いものを食べろ」という指令が脳から出る
  2. 血糖値を下げるホルモンはインスリン1種類だけ。急激な上げ下げが続くと体も心も消耗していく
  3. 貧血(鉄不足)は低血糖を引き起こしやすくし、低血糖は甘いものの過食→血糖の乱れを招く悪循環になる
  4. 「甘いものが止まらない」「だるい」「ふらつく」は意志の問題ではなく、体のサイン。食習慣を整えることで根本から改善できる

「整えることは、自分を選ぶこと」——忙しい日々の中で自分の体を後回しにしがちな方こそ、まず「体の声を聞く」ところから始めてみてください。LaLa鍼灸サロンでは、姿勢・食事・生活習慣を含めた根本からのアプローチで、あなたの体を一緒に整えていきます。



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髙中沙樹

髙中 沙樹(LaLa鍼灸サロン代表)

鍼灸と出会ったのは高校生のころ。ソフトボールで肩を痛め、いくつかの施術を試す中で、鍼灸だけが「その場で体が変わる」感覚を与えてくれました。その驚きが、鍼灸師を志すきっかけになりました。

現場に立つようになって気づいたのは、「その場で楽になっても、また戻ってしまう人が多い」という現実。体の不調は「結果」であり、根本にある原因こそ整えるべきだと確信しました。

そんな中で、私自身もさまざまな経験をしてきました。仕事、結婚、出産、育児——。女性は体も人生もいろんな変化がありますね。1人目を出産した時は「こんなに大変なの?」と、自分の体や生活の変化に衝撃を受けました。女性だから、妻だから、母親だから——私もたくさん我慢して、悩んで、涙した時期があります。

同じ女性同士だからこそ理解し合えることがあり「もっと一人ひとりに向き合える場をつくりたい」という思いが強くなり、3人目の妊娠をきっかけに独立を決意。2024年12月、LaLa鍼灸サロンをオープンしました。

姿勢・体の使い方・栄養。内側の状態まで含めた「巡り」から整えるアプローチで、「自分の体を理解し、自分で整えられる状態になること」を一緒に目指します。

鍼灸師歴13年 3児の母 メンタル心理カウンセラー メディカルピラティスインストラクター

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