更年期の不調、女性ホルモンだけのせいにしていませんか?|浦和の鍼灸師が解説

更年期の不調は女性ホルモンだけじゃない?体全体から見直す4つのポイント|さいたま市の鍼灸師が解説

更年期の不調、
女性ホルモンだけのせいにしていませんか?

「疲れが抜けない」「なんとなくだるい」「イライラが止まらない」——そんな不調が続いていても、「年齢のせいだから仕方ない」と諦めていませんか?この記事では、更年期の不調を考えるときに見落とされやすい4つの視点を、鍼灸師の立場からわかりやすくお伝えします。

更年期になると、こんな言葉をよく耳にします。「ホルモンが減ったから仕方ない」「年齢のせいだから我慢しなきゃ」——。でも、本当にそれだけが原因なのでしょうか?

実際にお客様のお話を聞いていると、女性ホルモンの変化だけでは説明しきれない不調を抱えている方がとても多いことに気づきます。体はひとつの臓器だけで動いているわけではないからです。


更年期に出やすい不調、こんな症状ありませんか?

更年期になると、卵巣の働きが変わり、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が不安定になります。その影響でさまざまな不調が起こりやすくなるのは事実です。

ほてり・のぼせ 汗が急に出る 眠れない 気分の波が激しい 疲れやすい 首・肩こり 頭痛 めまい イライラ 朝からだるい

これらの症状、「更年期だから」と一言でまとめてしまいがちですが、実は女性ホルモン以外の原因が隠れていることも少なくありません。

大切なポイント
体は「ホルモン・栄養・自律神経・内臓・筋肉」がすべてつながりながら働いています。だからこそ、一つだけを見るのではなく、体全体を見直すことが根本的な改善への近道になります。

① 「ストレスに疲れた体」のサインを見逃していませんか?

腎臓の上にある「副腎」という小さな臓器をご存じでしょうか。ここではストレスに対応するためのホルモンが作られています。

仕事、家事、子育て、親の介護——。現代の女性は毎日たくさんのストレスにさらされています。こうした状態が長く続くと、副腎が休みなく働き続け、疲れやすくなると考えられています(この状態は「副腎疲労」と呼ばれますが、正式な病名ではなく、一つの考え方として注目されています)。

⚠️ こんな症状が続いていたら、ストレスによる体への負担を疑ってみましょう。
「朝、なかなか起き上がれない」「甘いものが無性に食べたくなる」「気力がわかない」「疲れが一晩寝ても取れない」

更年期の時期は、仕事や家庭の環境が変わることも多く、体へのストレス負荷が重なりやすい時期です。「ホルモンの変化」だけでなく、「毎日の疲れの積み重ね」という視点も大切にしてみてください。

💡 さき先生メモ:「甘いものが欲しくなる」「コーヒーがないと動けない」という方は、体が何かのサインを出しているかもしれません。ぜひ生活習慣全体を一緒に見直しましょう。

② 「食事の乱れ」が不調をさらに悪化させている?

更年期の不調として見落とされがちなのが「血糖値の乱高下」です。

朝食を抜いたり、お菓子やパンだけで食事を済ませたり、食事の間隔がバラバラだったりすると、血糖値が急激に上がったり下がったりを繰り返します。

血糖値が急に下がると、体はそれを「危険なサイン」と感じてアドレナリンを分泌します。すると、動悸・不安感・イライラ・集中力の低下などが起こります。これらは更年期の症状ととてもよく似ているため、「更年期のせいだ」と思っていたら、実は食事のリズムの乱れが原因だったというケースもあります。

血糖値が乱れると起こりやすいこと
動悸・不安感・イライラ・集中力の低下・強い眠気・疲労感——これらは更年期症状と見分けがつきにくいことがあります。
💡 さき先生メモ:「3食しっかり食べること」はシンプルに見えて、体の安定にとても大切です。特に朝食をパンにマーガリンやジャムといった習慣のある方は、なるべくパンを控えたいところですが、少量でもたんぱく質を朝に取り入れるところから始めてみましょう。

③ 「隠れた鉄不足」が体の不調を引き起こしている?

更年期前後の女性に多いのが「鉄不足」です。病院の血液検査で「貧血ではない」と言われても、体の中の鉄の貯蔵量(フェリチンという数値)が不足していることがあります。これを「隠れ貧血」と呼んだりします。

鉄は酸素を全身に運ぶだけでなく、エネルギーを作ること・ホルモンのバランスを保つこと・気分を安定させる神経の働きをサポートすることにも関わっています。

⚠️ こんな症状は鉄不足のサインかもしれません。
すぐ疲れる・頭痛・めまい・気分が落ち込みやすい・集中できない・肌荒れ・髪のパサつき・爪が割れやすい

「更年期だから仕方ない」と思っていた不調が、実は鉄不足のサインだったというケースは珍しくありません。閉経傾向にある、もしくはもう閉経しているから貧血の可能性は低いと考えられがちですが、胃腸機能の低下や食事量の減少で貧血傾向になっていることが多いです。なので食事でしっかり鉄を補うことが、体の土台作りに欠かせません。

💡 さき先生メモ:鉄を多く含む食品としては、レバー・赤身の肉・青魚・ひじき・ほうれん草などがあります。青魚は素早く泳ぐ魚なので血合いが多く鉄分を多く含んでいます。さらに魚の方がオメガ3を多く含むため、健康や美容のためにもかなりおすすめです。ビタミンCと一緒に摂ると吸収率がアップしますよ。

④ 「たんぱく質不足」が体の修復力を下げている?

たんぱく質は筋肉を作るだけのものではありません。ホルモン・酵素・免疫の働き・気分を安定させる神経物質——これらすべての「材料」になっています。

「朝はコーヒーだけ」「昼はパンやおにぎりだけ」という食事が続くと、体の修復や調整に必要な材料が足りなくなってしまいます。

こんな食生活に心当たりはありませんか?
朝食を抜く・食事の量が少ない・炭水化物中心の食事が続いている・「食べるのが面倒で適当に済ませてしまう」という日が多い

たんぱく質が不足すると、疲れやすい・筋力が落ちる・代謝が下がる・肌や髪のトラブルが増えるといったことにつながります。更年期を元気に過ごすためには、ホルモン治療だけでなく「体の土台」を作る栄養が欠かせません。

💡 さき先生メモ:たんぱく質は卵・豆腐・納豆・魚・肉などに多く含まれています。毎日のお味噌汁は海藻類(ミネラル・鉄・マグネシウム)と豆腐(たんぱく質)、きのこ類(食物繊維)も摂取できる優れものです。お味噌汁を意識するだけでも変わってきますよ。

首・肩こりと更年期は深くつながっています

「更年期になってから肩こりがひどくなった」という方は多いですが、これにも理由があります。

女性ホルモンの変化による自律神経の乱れ、鉄不足による体への酸素の届きにくさ、血糖値の揺れによるストレス反応、毎日の疲れの蓄積——これらが重なることで、筋肉が弱体化していき、さらに緊張しやすくなり、首・肩こりや頭痛が慢性化してしまいます。

だからこそ、「肩を揉むだけ」では根本的な解決にならないことがあるのです。体全体のバランスを整えるアプローチが大切です。


今日からできる、体を整えるための小さな一歩

  • 3食のリズムを整える(特に朝食を抜かない)
  • 毎食にたんぱく質を意識して取り入れる(卵・豆腐・肉・魚など)
  • 鉄分を含む食材を週に数回意識してとる(赤身肉・青魚・ほうれん草など)
  • 甘いものやカフェインに頼りすぎないようにする
  • 「仕方ない」と諦める前に、生活習慣全体を見直してみる

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まとめ

📌 この記事のポイント
  1. 更年期の不調は女性ホルモンだけでなく、ストレスの積み重ね・食事・栄養状態などが複合的に関わっている
  2. 血糖値の乱れ・鉄不足・たんぱく質不足は、更年期症状とよく似た不調を引き起こすことがある
  3. 首・肩こりや頭痛の慢性化には、体全体のバランスの乱れが影響していることが多い
  4. 「年齢だから仕方ない」と諦める前に、食事・生活習慣・体の状態を総合的に見直すことが大切

「更年期だから仕方ない」と思っていた不調にも、実は別の原因が隠れているかもしれません。体はすべてつながっています。一つ一つを丁寧に見直すことが、根本からの改善につながります。

当サロンでは、姿勢や体の使い方だけでなく、生活習慣や食事の状態も含めて総合的に確認しながら施術を行っています。「原因がわからない不調」を抱えている方こそ、ぜひ一度ご相談ください。



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髙中沙樹

髙中 沙樹(LaLa鍼灸サロン代表)

鍼灸と出会ったのは高校生のころ。ソフトボールで肩を痛め、いくつかの施術を試す中で、鍼灸だけが「その場で体が変わる」感覚を与えてくれました。その驚きが、鍼灸師を志すきっかけになりました。

現場に立つようになって気づいたのは、「その場で楽になっても、また戻ってしまう人が多い」という現実。体の不調は「結果」であり、根本にある原因こそ整えるべきだと確信しました。

そんな中で、私自身もさまざまな経験をしてきました。仕事、結婚、出産、育児——。女性は体も人生もいろんな変化がありますね。1人目を出産した時は「こんなに大変なの?」と、自分の体や生活の変化に衝撃を受けました。女性だから、妻だから、母親だから——私もたくさん我慢して、悩んで、涙した時期があります。

同じ女性同士だからこそ理解し合えることがあり「もっと一人ひとりに向き合える場をつくりたい」という思いが強くなり、3人目の妊娠をきっかけに独立を決意。2024年12月、LaLa鍼灸サロンをオープンしました。

姿勢・体の使い方・栄養。内側の状態まで含めた「巡り」から整えるアプローチで、「自分の体を理解し、自分で整えられる状態になること」を一緒に目指します。

鍼灸師歴13年 3児の母 メンタル心理カウンセラー メディカルピラティスインストラクター

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