飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の違いは?肌への影響も解説|さいたま市の鍼灸師が解説

飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の違いは?
肌への影響も解説|さいたま市の鍼灸師が解説
「オイルはいいけど、脂肪(ファット)は太る」——そんなイメージ、なんとなく持っていませんか?
実はこの「油=悪」というイメージ、脂肪酸の種類を知ると少し変わってきます。今日は「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の違い、そして肌の質感との関係についてお話しします。
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の違いは、分子構造の中に「二重結合」があるかないか。この構造の違いが、常温で固まるか液体のままかを決めていて、肌の材料としての性質にも関わっていると言われています。どちらも体に必要なもので、大事なのは「どちらか一方を悪者にする」のではなく、バランスよく摂ることです。
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸、そもそも何が違うの?
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の違いは、分子の中に「二重結合」と呼ばれる構造があるかどうかです。二重結合がある方が不飽和脂肪酸、ない方が飽和脂肪酸と呼ばれています。
イメージするなら、飽和脂肪酸はまっすぐな鉛筆を隙間なく並べたような構造。だからぎゅっと固まりやすく、常温でも形を保ちます。バターやラードが冷えると固まるのはこのためです。一方の不飽和脂肪酸は、ところどころに曲がったパーツが混ざっている感じ。きれいに並べないので、常温でも液体のままなんです。オリーブオイルやえごま油が常にサラサラしているのは、こういう理由からなんですね。
飽和脂肪酸は肉の脂身やバター、ココナッツオイルなどに多く、不飽和脂肪酸はオリーブオイルや魚の油、ナッツ類に多く含まれています。
オイルとファット、呼び方が違うのはなぜ?
「オイル」と「ファット」は、どちらも脂質を指す言葉ですが、常温での状態によって呼び分けられているだけで、成分としての線引きがあるわけではありません。
常温で液体のものを「オイル」、固体のものを「ファット」と呼んでいるだけなんです。だから「オイルは体にいいけど、ファットは悪い」というのは、実は少し雑な分け方。ファットの代表格であるバターにも、体に必要な脂肪酸は含まれていますし、オイルの中にも摂りすぎに注意したいものもあります。
「オイルかファットか」ではなく、「どんな脂肪酸が多いか」で選ぶ方が実は本質的です。
肌が硬い・柔らかいのって、油と関係あるの?
肌の細胞膜は脂質でできていて、その材料になる脂肪酸の種類によって、膜のやわらかさが変わると言われています。
肌の細胞ひとつひとつを包んでいる膜は、脂肪酸を材料にしてできています。不飽和脂肪酸が多く使われると膜がしなやかになり、うるおいを内側に保ちやすくなる一方、飽和脂肪酸に偏ると膜が硬くなりやすい、という報告があります。「最近肌がゴワゴワする」「乾燥して硬い感じがする」という方は、もしかしたら食べている油の種類にも目を向けてみる余地があるかもしれません。逆に「肌がフニャッとしてハリがない」という悩みは、油だけでなくタンパク質不足など他の要因も関係していることが多いので、こちらは別の角度からのケアも必要です。
更年期の時期はホルモンバランスの変化もあり、肌の状態が揺らぎやすくなります。背景にある要因については こちらの記事でも詳しく解説しています。
「良い油」ってどれのこと?本当に効果あるの?
「良い油」と呼ばれることが多いのは、オメガ3系脂肪酸を含む油のことで、体内で作れないため食事から摂る必要がある必須脂肪酸の一種です。
代表的なのは、青魚(さば・いわし・さんまなど)、えごま油、アマニ油、くるみなど。体内で合成できないぶん、意識して食事に取り入れる必要があります。ただし「たくさん摂れば摂るほどいい」というものではなく、オメガ6系(サラダ油や揚げ油などに多い)とのバランスも大切だと言われています。普段の食生活で揚げ物や炒め物が多い方は、オメガ6に偏りがちなので、意識して魚や良質な油を取り入れるくらいがちょうど良いバランスです。
- 青魚(さば・いわし・さんまなど)
- えごま油・アマニ油(加熱せずそのままかけるのがおすすめ)
- くるみなどのナッツ類
サプリメントに頼る前に、まずは週に2〜3回、魚を使ったおかずを意識してみる。それだけでも十分な一歩です。
今日からできること
難しく考えず、まずは小さな置き換えから始めてみましょう。
- 揚げ物・炒め物の頻度を少し減らし、焼き魚・蒸し料理を週2〜3回取り入れる
- サラダにはオリーブオイルやえごま油をひとまわしかける
- おやつをスナック菓子からナッツ(素焼き)に変えてみる
- 「オイル」か「ファット」かより、「何からできているか」を意識して選ぶ
肌の質感の変化は、今日明日ですぐ結果が出るものではありませんが、日々の食事の積み重ねが土台になります。ご自身の体質やお悩みに合わせて、無理のない範囲で取り入れてみてください。
よくある質問
まとめ
- 飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の違いは「二重結合」の有無で、常温での固まりやすさが変わる
- オイルとファットは呼び方の違いであり、成分としての優劣があるわけではない
- 肌の細胞膜の材料として脂肪酸が関わっており、バランスの良い摂り方が土台になる
「油=太る」ではなく「油にも種類がある」という視点を持つだけで、日々の食事選びが少し変わってくるかもしれません。ご自身の体調や肌の変化について気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談くださいね。


