ご飯を食べても疲れが取れない理由とは?|さいたま市の鍼灸師が解説

ご飯を食べても疲れが取れない理由とは?|さいたま市の鍼灸師が解説

ご飯を食べても疲れが取れない理由とは?|
さいたま市の鍼灸師が解説

「ちゃんと3食食べているのに、なぜか疲れが取れない」その違和感の正体を、量ではなく「質と吸収」の視点からお伝えします。

「ちゃんとご飯食べてるのに、なんでこんなに疲れが取れないんだろう…」そんなふうに感じたこと、ありませんか?

食べる量にも品目にも気を使っているし、ダイエット中でもない。それなのに疲労感だけが消えてくれない。この「食べてるのに」という違和感、実はけっこう多くの方から聞くお悩みです。今日は、その理由を一緒にひも解いていきますね。

まず結論からお伝えすると
食事の「量」よりも、「摂った栄養がきちんと吸収されているか」の方が、疲労回復には関わっている場合があります。年齢とともに消化や吸収の働きは少しずつ変化していくため、食べている内容や量に問題がなくても、疲れが取れにくくなることがあるのです。

食べているのに疲れが取れないのは気のせいではない?

疲労とは、体がエネルギーを作り出す力や回復させる力が、日々使う分に追いついていない状態のことを指します。つまり「頑張りが足りない」のではなく、体のエネルギー収支のバランスが崩れているサインとも言えます。

3食しっかり食べているのに疲れが取れない場合、多くの方が「もっと栄養のあるものを食べなきゃ」「量を増やさなきゃ」と考えがちです。でも実は、量を足すことよりも先に見直したいポイントがあります。

ポイント
それが「食べた栄養が、ちゃんと体の中で使われているか」という視点です。同じものを食べても、消化・吸収の状態によって体に届く栄養の量は変わってきます。
💡 サロンに来られる方の中にも「食事内容には自信があるのに疲れが取れない」という方、実は少なくないんです。量を見直す前に、まず「吸収」に目を向けてみるのも一つの手かもしれません。

食後にだるくなったり眠くなったりするのは血糖値が関係しているの?

血糖値とは、血液の中に含まれる糖(ブドウ糖)の量を示す数値のことです。食事をすると誰でも血糖値は上がり、それを下げるためにインスリンというホルモンが分泌されます。

通常この上がり下がりはゆるやかなのですが、白いご飯やパン、麺類など糖質に偏った食事を一度にたくさん摂ると、血糖値が急上昇し、その反動でインスリンが多く出て今度は急降下する、ということが起こりやすくなります。この乱高下は「血糖値スパイク」と呼ばれ、強い眠気やだるさにつながることがあると言われています。

「おにぎりだけ」「うどんだけ」のように炭水化物単品で済ませると血糖値が急に上がりやすくなりますが、野菜やたんぱく質を一緒に食べることで、糖の吸収がゆるやかになり急上昇・急降下を防ぎやすくなります。「そうめんだけ」など糖質に偏った食事が夏バテを悪化させやすい理由も、こちらの記事で詳しく触れていますので、あわせて読んでみてください。

⚠️ 急激な眠気やだるさが頻繁に続く場合は、自己判断で様子を見続けず、念のため医療機関で相談していただくと安心です。

量はちゃんと食べているのに栄養が足りていないことはあるの?

消化とは食べたものを体が使える形に分解する働き、吸収とはその分解されたものを体内に取り込む働きのことです。この2つがうまく働かないと、どれだけ量を食べても栄養が体に届きにくくなります。

実は、胃酸や消化酵素の分泌量は年齢とともに少しずつ減っていくと言われています。特に40代以降は、20〜30代の頃と同じ食事内容・量でも、栄養の吸収効率が変わってくることがあるのです。「食べてるのに」というモヤモヤは、この「量」と「吸収」のギャップから生まれているケースも少なくありません。

  • 胃酸や消化酵素の分泌量が年齢とともに減少していく
  • 消化に時間がかかりやすくなる
  • 鉄やビタミンなど、特定の栄養素は吸収されにくいものもある

たとえば鉄分は、単体で摂るよりもタンパク質やビタミンCと一緒に摂ることで吸収率が上がることが知られています。「ちゃんと食べてるのに元気が出ない」というお悩みは、隠れた鉄不足が関係していることもあります。こちらのコラムもあわせてどうぞ。

💡 ビタミンCが多い食品だと、たとえばこんな感じです。
・果物:キウイ、いちご、みかん・オレンジなどの柑橘類、柿
・野菜:パプリカ(赤・黄)、ブロッコリー、じゃがいも、さつまいも
・その他:レモン汁をひとしぼりするだけでもOK
食後にちょっと添えるだけでも十分ですよ。

夏場は特にエネルギーが作りにくくなるって本当?

体内でエネルギーを作り出す過程には、糖質やビタミンB群など複数の栄養素が関わっています。暑さによる発汗や自律神経の働きの変化が重なると、この過程がさらに乱れやすくなると考えられています。

夏の疲れとエネルギー産生の関係については、こちらの記事でより詳しく解説していますので、気になる方はぜひ。


今日からできること

こんな方は、一度食べ方を見直してみる価値があります。

  • 白いご飯やパン、麺類「だけ」で一食を済ませる回数を減らし、野菜やたんぱく質を組み合わせる(例:お昼はおにぎり1個だけ/朝はトーストだけ/忙しい日の夜はうどんだけ…こんな感じ、心当たりありませんか?)
  • 早食いを避け、よく噛んでゆっくり食べる
  • 鉄分を摂るときは、タンパク質やビタミンCが多い食品と一緒に摂る
  • 食後にひどい眠気やだるさが出た日は、その日の食事内容を振り返ってみる
💡 正直、私も「お昼はおにぎり1個だけ」で済ませてしまう日、結構ありました(笑)。忙しいとどうしても手軽な方に流れちゃいますよね。でもその「だけ」の積み重ねが、実は疲れの一因になっているかもしれません。

「量」を見直しても変わらなかった方へ。
もしかしたらそれは、体質や生活習慣による「吸収」の部分に理由があるのかもしれません。

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よくある質問

Q食べているのに疲れが取れないのは病気ですか?
A一時的な疲労であれば、食事の内容や生活習慣が影響していることが多いです。ただし、強い倦怠感が長く続く場合は、貧血や甲状腺の不調など別の要因が隠れていることもあるため、念のため医療機関でのチェックもおすすめします。
Q血糖値スパイクは本当に疲労やだるさの原因になりますか?
A血糖値が急上昇・急降下すると、強い眠気やだるさにつながることがあると言われています。糖質に偏った食事を続けている方は、食べる順番や組み合わせを見直すことで変化を感じられる場合があります。
Q消化力は年齢とともに本当に低下しますか?
Aはい、胃酸や消化酵素の分泌量は加齢とともに少しずつ減少していく傾向があります。そのため、若い頃と同じ食事内容・量でも、栄養の吸収効率が変わってくることがあります。
Qとにかくたくさん食べれば疲れは取れますか?
A量を増やすことが必ずしも解決につながるとは限りません。むしろ消化への負担が増え、逆にだるさを感じやすくなることもあります。量より「組み合わせ」や「食べ方」を見直す方が近道になる場合があります。
Q疲れが取れない場合、まず何をすればいいですか?
Aまずは食事の量ではなく内容や組み合わせ、食べる順番を振り返ってみることをおすすめします。それでも改善が見られない場合は、自己判断を続けず専門家に相談することも一つの選択肢です。


まとめ

📌 この記事のポイント
  1. 疲れが取れないのは「量」より「吸収」に理由があることがある
  2. 血糖値の急な上がり下がりが、だるさや眠気につながることがある
  3. 加齢による消化力の変化が、同じ食事でも栄養の届き方を変えることがある

「食べてるのに、なんでだろう」というその違和感、実は体からの大事なサインかもしれません。次回は、この「吸収」をよくするために今日から意識できる食べ方について、もう少し掘り下げていきますね。



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髙中沙樹

髙中 沙樹(LaLa鍼灸サロン代表)

鍼灸と出会ったのは高校生のころ。ソフトボールで肩を痛め、いくつかの施術を試す中で、鍼灸だけが「その場で体が変わる」感覚を与えてくれました。その驚きが、鍼灸師を志すきっかけになりました。

現場に立つようになって気づいたのは、「その場で楽になっても、また戻ってしまう人が多い」という現実。体の不調は「結果」であり、根本にある原因こそ整えるべきだと確信しました。

そんな中で、私自身もさまざまな経験をしてきました。仕事、結婚、出産、育児——。女性は体も人生もいろんな変化がありますね。1人目を出産した時は「こんなに大変なの?」と、自分の体や生活の変化に衝撃を受けました。女性だから、妻だから、母親だから——私もたくさん我慢して、悩んで、涙した時期があります。

同じ女性同士だからこそ理解し合えることがあり「もっと一人ひとりに向き合える場をつくりたい」という思いが強くなり、3人目の妊娠をきっかけに独立を決意。2024年12月、LaLa鍼灸サロンをオープンしました。

姿勢・体の使い方・栄養。内側の状態まで含めた「巡り」から整えるアプローチで、「自分の体を理解し、自分で整えられる状態になること」を一緒に目指します。

鍼灸師歴13年 3児の母 メンタル心理カウンセラー メディカルピラティスインストラクター

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