健康にはお金をかけないのに、薬代は払うのはなぜ?|さいたま市の鍼灸師が解説

健康にはお金をかけないのに、薬代は払うのはなぜ?|さいたま市の鍼灸師が解説

健康にはお金をかけないのに、
薬代は払うのはなぜ?

「予防にお金をかけるのはもったいない」と感じたことはありませんか?その感じ方の理由と、体が少しずつ変化していく仕組みを一緒に整理してみます。

「健康のために食事を見直してみませんか?」

そう言われると、「そこまでお金をかけなくても……」と思ってしまう。でも、健康診断で血圧やコレステロールの数値を指摘されて薬を出されると、毎月の薬代は「必要だから仕方ない」と払っていませんか?

大切なポイント
・私たちは「病気になってから使うお金」は仕方ないと感じるのに、「病気になる前に使うお金」は”ぜいたく”に感じやすいものです
・これは意思が弱いからではなく、人間の心理として「近い未来より遠い未来を軽く見てしまう」傾向があるためです
・体は突然悪くなるのではなく、少しずつの変化の積み重ねで今の状態になっています
・症状が出てから考えるだけでなく、「出る前に何ができるか」を考えることも、これからの人生を楽しむための一つの選択肢です

健康にお金を使うのは「ぜいたく」に感じるのはなぜ?

月5,000円のサプリや食材には「高いな」と感じるのに、同じ月5,000円の薬代にはそこまで抵抗を感じない――そんな方は少なくありません。これは、「病気になってから使うお金=必要経費」「病気になる前に使うお金=ぜいたく」という感覚が、知らず知らずのうちに染みついているためだと考えられます。

ポイント
症状という「困りごと」がある方が、お金を使う理由がわかりやすいものです。逆に、今は普通に生活できていると「まだ大丈夫」となりやすいのです。
💡 患者さんとお話ししていても、「症状が出るまでは何もしていなかった」という声をよく耳にします。決して珍しいことではありません。

なぜ「今」より「未来」を軽く見てしまうのか?

これは「現在バイアス」と呼ばれる、人の心理に備わった傾向のひとつです。目の前で得られる利益は、将来得られる利益よりも大きく感じやすく、たとえその先にもっと大きな利益があると分かっていても、今日の5,000円の方が価値を感じやすいのです。

  • 頭が痛い、膝が痛い、眠れない……「今困っていること」にはお金を使う理由が明確
  • 「10年後の健康のため」は、実感がわきにくい

ですので「もったいない」と感じてしまうのは、意思が弱いからではなく、人間の心理として自然な反応だといえます。


体は本当に「ある日突然」悪くなるの?

昨日まで健康だった体が、ある日すべて悪くなるわけではありません。年齢を重ねるにつれて、ホルモンや血管、筋肉、糖代謝など、体を維持する機能は少しずつ変化していきます。

血管の変化については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
動脈硬化は食事で変わる?血管を守る今日からの食べ方

「まだ大丈夫」と思ってしまう気持ちそのものについては、こちらの記事も参考になります。
「歳のせい」で終わらせる人の”8つの共通点”

💡 数値がまだ大丈夫な段階だからこそ、選べる対策の幅も広いということです。

薬に頼るのは悪いこと?

いいえ、薬そのものが悪いわけではありません。必要な薬は、医師の指示のもと適切に使うことが大切です。

⚠️ 現在服薬中の方は、自己判断で中止せず、必ず主治医にご相談ください。

ただ、考えたいのはその手前の部分です。「症状が出たら薬」だけでなく、「症状が出る前に食事・睡眠・体のケアに目を向ける」という選択肢も、同じくらい大切にしていいのではないでしょうか。


今日からできること

こんな方は、小さなことから試してみる価値があります。

  • 和食(美膳食)を意識した食事を1日1食から
  • 具沢山のお味噌汁を1日1回
  • 睡眠時間・睡眠の質を見直す
  • 定期的に自分の体の状態を確認する(体重・血圧だけでなく、姿勢や巡りも)

食事の見直しには控えたい食品3選、体の変化について知りたい方は若返りの五大ホルモンの記事もあわせてどうぞ。

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よくある質問

Q予防にお金をかける意味は本当にあるの?
A健康診断の数値がまだ大丈夫な段階から、食事や睡眠、体のケアに目を向けることは、将来の不調を防ぐための一つの選択肢として意味があると考えられています。体は少しずつの変化の積み重ねでできているため、早い段階からの見直しほど選べる対策の幅も広くなります。
Q薬を飲んでいても、生活習慣を整える意味はありますか?
Aはい、あります。薬による対処と、食事や睡眠などの生活習慣の見直しは、どちらか一方ではなく両方大切にできるものです。ただし自己判断で服薬を中止することはせず、必ず主治医に相談しながら進めてください。
Q健康診断の数値が少し高めでも、まだ大丈夫ですか?
A「まだ大丈夫」と感じる段階こそ、体の中では少しずつ変化が始まっていることがあります。数値が気になり始めたタイミングで生活を見直すことは、決して早すぎることではありません。
Q何から始めればいいですか?
Aいきなり全部を変える必要はありません。まずは1日1食を和食にする、具沢山のお味噌汁を1杯増やす、睡眠時間を見直すなど、小さなことから始めるのがおすすめです。
Q鍼灸は薬の代わりになりますか?
A鍼灸は薬の代わりになるものではありません。あくまで、姿勢や体の使い方、巡りといった面から体の状態を整えるサポートとしてご活用いただくものです。


まとめ

📌 この記事のポイント
  1. 「病気になる前」のお金は”ぜいたく”に感じやすいのは、人間の心理として自然なことです
  2. 体は少しずつの変化の積み重ねで今の状態になっています
  3. 薬を否定するのではなく、その手前でできることも同じくらい大切にしたいですね

10年後も自分の足で歩いて、好きなところへ出かけて、好きなことを楽しんでいる自分のために。今日、自分の体に何をしてあげられるか、一緒に考えていきましょう。



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髙中沙樹

髙中 沙樹(LaLa鍼灸サロン代表)

鍼灸と出会ったのは高校生のころ。ソフトボールで肩を痛め、いくつかの施術を試す中で、鍼灸だけが「その場で体が変わる」感覚を与えてくれました。その驚きが、鍼灸師を志すきっかけになりました。

現場に立つようになって気づいたのは、「その場で楽になっても、また戻ってしまう人が多い」という現実。体の不調は「結果」であり、根本にある原因こそ整えるべきだと確信しました。

そんな中で、私自身もさまざまな経験をしてきました。仕事、結婚、出産、育児——。女性は体も人生もいろんな変化がありますね。1人目を出産した時は「こんなに大変なの?」と、自分の体や生活の変化に衝撃を受けました。女性だから、妻だから、母親だから——私もたくさん我慢して、悩んで、涙した時期があります。

同じ女性同士だからこそ理解し合えることがあり「もっと一人ひとりに向き合える場をつくりたい」という思いが強くなり、3人目の妊娠をきっかけに独立を決意。2024年12月、LaLa鍼灸サロンをオープンしました。

姿勢・体の使い方・栄養。内側の状態まで含めた「巡り」から整えるアプローチで、「自分の体を理解し、自分で整えられる状態になること」を一緒に目指します。

鍼灸師歴13年 3児の母 メンタル心理カウンセラー メディカルピラティスインストラクター

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