タンパク質は摂るほど健康になるの?|さいたま市の鍼灸師が解説

タンパク質は摂るほど
健康になるの?|
さいたま市の鍼灸師が解説
最近はコンビニでも「高タンパク」「プロテイン○g」と書かれた商品をよく見かけるようになりましたね。
筋肉を落としたくない。年齢を重ねたらタンパク質が大事、と聞いて、お肉や卵、プロテインを意識して摂っている方も多いのではないでしょうか。その意識、とても大切です。でも「たくさん摂ること」と「ちゃんと体に活かせること」は、実は別の話なんです。
タンパク質は、摂った量がそのまま体の材料になるわけではありません。大切なのは「消化・吸収できているか」という視点です。特に「お肉を食べると胃が重い」と感じ始めた方は、量を増やす前に食べ方や消化の状態を見直すことが、遠回りのようで実は一番の近道になることがあります。
「食べたタンパク質」と「使えるタンパク質」は同じですか?
消化とは、食べたものを体が吸収できる小さな形に分解する働きのことです。お肉や魚、卵を食べても、そのままの形で筋肉や肌になるわけではなく、体の中でいったん細かく分解されて、はじめて材料として使われます。
たとえるなら、タンパク質は大きな家具のようなもの。そのままではお部屋のドアを通れなくても、パーツに分解すれば運び込めますよね。体の中でも、それと似たことが起きています。
食べたタンパク質は、まず胃で胃酸によって形がほぐされ、次に腸でさらに細かく分解され、ようやくアミノ酸として吸収されます。そこまでたどり着いて、はじめて筋肉や肌、ホルモンなどの材料として使われるんです。
「何gタンパク質を摂ったか」だけでなく、「それを体が使える形に分解できているか」も同じくらい大切です。
年齢を重ねると、タンパク質の消化力は変わるものですか?
消化力とは、食べたものを分解する胃や腸の働きの強さのことです。年齢を重ねると、この働きがゆっくりになる方が増えてきます。
「昔よりお肉を食べなくなった」「少し食べただけで胃が重い」「脂っこいものが苦手になった」——これは、体からの分かりやすいサインかもしれません。
こうした時に「タンパク質が大事だから、もっと食べましょう」と量だけ増やしても、うまくいかないことがあります。消化する力が追いついていない状態で材料だけ増やしても、体はうまく使いきれないからです。健康寿命を守る視点については老化は見た目だけ?健康寿命を守るためにできることでもお話ししています。
タンパク質は摂れば摂るほど、体に良いのですか?
摂取量とは食べた量そのもののことで、吸収量や利用量とは別の指標です。摂った量が多くても消化しきれなければ、その分は体の外に出ていくか、腸の中に残ってしまいます。
消化しきれなかったタンパク質の一部は大腸まで届き、腸内細菌によって分解されます。この過程でできる物質が、お腹の張りやニオイの変化として感じられることもあると言われています。
だからといって「タンパク質は摂りすぎると腸に悪い」と単純に考える必要はありません。大切なのは、自分の消化できる量やペースを無視して、闇雲に増やさないことです。食品選びに迷ったときは控えたい食品3選とは?も参考にしてみてください。
今日からできること
こんな方は、試してみる価値があります。
- お肉より魚や豆腐など、消化にやさしいタンパク質から試してみる
- 具沢山のお味噌汁を1日1回、汁物で栄養と水分を一緒に摂る
- ひと口30回を目安によく噛んで食べる
- 量を増やすより、まずは今の食事が消化できているかをチェックする
- 胃が重い日は、粗食で身体を休ませる日をつくる
よくある質問
まとめ
- タンパク質は「摂った量」ではなく「使える量」が大切
- 消化・吸収の力が伴ってはじめて、筋肉や肌の材料になる
- 胃が重い、量が食べられないなどのサインは、量を増やす前に見直すきっかけに
「タンパク質、ちゃんと摂れているかな」と思ったら、一度「ちゃんと消化できているかな」という視点も持ってみてくださいね。


