疲れが取れないと、女性ホルモンも作られにくい?|さいたま市の鍼灸師が解説

疲れが取れないと、女性ホルモンも作られにくい?|さいたま市の鍼灸師が解説

疲れが取れないと、女性ホルモンも作られにくい?|
さいたま市の鍼灸師が解説

「疲れが抜けない」その裏には、女性ホルモンをつくるためのエネルギー不足が隠れているかもしれません。ATP・ミトコンドリア・鉄との関係をやさしく解説します。

「最近、なんだか疲れが抜けない」
「更年期かな?とも思うけど、はっきりしない」

そんな声を、サロンでもよく聞きます。実はその疲れ、女性ホルモンがうまく作られていないサインかもしれません。

まず結論からお伝えすると
女性ホルモンはコレステロールという材料から作られますが、材料だけでは完成しません。作る過程で「エネルギー(ATP)」「ミトコンドリア」「鉄」という3つの力が必要です。疲れやすい状態が続くと、この“作る力”そのものが落ちてしまい、結果としてホルモンが作られにくくなる可能性があります。

疲れやすいと女性ホルモンが作られにくいというのは本当ですか?

女性ホルモンは、体の中でコレステロールを材料に、いくつかの段階を経て作られます。この「材料を組み立てる作業」には、エネルギーが必要です。

工場に材料が届いても、電気が止まっていたら製品を作れませんよね。それと同じように、体が疲れてエネルギーが不足していると、材料(コレステロール)があってもホルモンを作る工程がスムーズに進みにくくなります。

💡 コレステロールがホルモンの材料になる仕組みは、前回の記事でも詳しくお伝えしました。

女性ホルモンを作るのに、なぜエネルギーが必要なんですか?

女性ホルモンの原料であるコレステロールは、細胞の中にある「ミトコンドリア」という部分に運ばれて、初めて次の物質に変換されます。この運搬と変換の工程にはATP(エネルギー)が使われています。

ミトコンドリアは、よく「エネルギーを作る工場」に例えられますが、実はホルモンを作るための土台にもなっている場所なんです。日々の疲れが抜けにくいと感じるとき、この“エネルギーを作る力”自体が落ちている可能性があります。

あわせて読みたい
疲れが取れないのはミトコンドリア不足のサイン?」でも、この仕組みを詳しく解説しています。

鉄が不足するとホルモンにどう影響しますか?

ホルモンを作る過程では、鉄を含む酵素(P450という種類の酵素)が働いています。鉄はこの酵素の働きに欠かせない構成要素です。そのため、鉄が不足すると、ホルモンを作る酵素がうまく働きにくくなる可能性があると考えられています。

「レバーが不足しがち」というより、日々の食事で鉄が足りているかどうかが影響しやすいポイントです。詳しくは貧血のページもご覧ください。

⚠️ 貧血の診断や治療が必要な場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。

疲れやすさと更年期の症状は関係していますか?

更年期の時期は、もともと女性ホルモンの分泌量が変化しやすいタイミングです。そこに疲労やエネルギー不足が重なると、ホルモンを「作る力」自体も落ちやすくなるため、不調を感じやすくなる可能性があります。

ホットフラッシュや肩こり、睡眠の質の低下なども、この土台の乱れと関わっていることがあります。

💡 【さき先生メモ】材料(タンパク質・鉄)とエネルギー(ATP)、この両方がそろって初めてホルモンは作られます。どちらか一方だけでは足りないんです。

今日からできること

こんな方は、まず食事の見直しから始めてみる価値があります。

  • 和食を意識して摂る(LaLa鍼灸サロンでは「美膳食」を推奨しています)
  • キャベツや具沢山のお味噌汁を1日1回摂る
  • 鉄やタンパク質は動物性食品(赤身の肉・魚など)に多く、吸収率も高めです。野菜に含まれるビタミンCと一緒に摂ると、さらに吸収を助けてくれます
  • 胃腸の調子が悪い方は、粗食を意識して胃腸をいたわる

その疲れ、体からのサインかもしれません。
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よくある質問

Q疲れやすいと女性ホルモンが作られにくいというのは本当ですか?
A女性ホルモンを作る過程にはエネルギーが必要なため、疲れが強い状態が続くとホルモンが作られにくくなる可能性があります。ただし個人差があり、疲れの原因も一つとは限りません。
Qミトコンドリアが減ると、なぜホルモンに影響するんですか?
Aコレステロールからホルモンが作られる最初の段階は、ミトコンドリアの中で行われます。ここでのエネルギー産生が滞ると、ホルモンを作る工程全体に影響が出やすくなると考えられています。
Q鉄不足はホルモンの働きに関係ありますか?
Aホルモン合成に関わる酵素の一部は鉄を必要とするため、鉄が不足すると酵素の働きが低下しやすくなる可能性があります。気になる場合は医療機関での血液検査をおすすめします。
Q疲れが取れないのは年齢のせいですか?
A加齢だけが原因とは限りません。エネルギー代謝や鉄・タンパク質などの栄養状態、生活習慣も関わっていることが多いです。
Qどのくらいで体の変化を感じられますか?
A体質や生活状況によって個人差が大きく、一概にはお伝えできません。まずはご自身の食事や休養の状態を見直すことから始めてみてください。


まとめ

📌 この記事のポイント
  1. 女性ホルモンはコレステロールが材料だが、それだけでは作られない
  2. 材料を使ってホルモンを作るには、ATP・ミトコンドリア・鉄の働きが必要
  3. 疲れやすさが続くときは、ホルモンを「作る力」自体が落ちているサインかもしれない

「頑張っているのに疲れが取れない」と感じるときこそ、体の土台を見直すタイミングです。無理を重ねる前に、できることから少しずつ整えていきましょう。



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髙中沙樹

髙中 沙樹(LaLa鍼灸サロン代表)

鍼灸と出会ったのは高校生のころ。ソフトボールで肩を痛め、いくつかの施術を試す中で、鍼灸だけが「その場で体が変わる」感覚を与えてくれました。その驚きが、鍼灸師を志すきっかけになりました。

現場に立つようになって気づいたのは、「その場で楽になっても、また戻ってしまう人が多い」という現実。体の不調は「結果」であり、根本にある原因こそ整えるべきだと確信しました。

そんな中で、私自身もさまざまな経験をしてきました。仕事、結婚、出産、育児——。女性は体も人生もいろんな変化がありますね。1人目を出産した時は「こんなに大変なの?」と、自分の体や生活の変化に衝撃を受けました。女性だから、妻だから、母親だから——私もたくさん我慢して、悩んで、涙した時期があります。

同じ女性同士だからこそ理解し合えることがあり「もっと一人ひとりに向き合える場をつくりたい」という思いが強くなり、3人目の妊娠をきっかけに独立を決意。2024年12月、LaLa鍼灸サロンをオープンしました。

姿勢・体の使い方・栄養。内側の状態まで含めた「巡り」から整えるアプローチで、「自分の体を理解し、自分で整えられる状態になること」を一緒に目指します。

鍼灸師歴13年 3児の母 メンタル心理カウンセラー メディカルピラティスインストラクター

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